抹茶の種類
薄茶と濃茶
薄茶は、抹茶の飲み方のひとつで、
サラッとした口当たりで、泡立てて飲む軽やかな抹茶のこと。
抹茶といえば、たいていこの薄茶スタイルが思い浮かぶはず!
濃茶(こいちゃ)は、抹茶の中でも特に濃厚でとろみのある飲み方。
茶道の正式なお茶会(特に「茶事」)では、主役級の一杯とされている特別な存在です。
こんな風にイメージしてもOK!
☕️ エスプレッソ → 濃茶
☕️ カフェラテ → 薄茶
エスプレッソ的な強さを味わうなら濃茶、
ラテ的に軽やかに楽しむなら薄茶、って感じ!
【薄茶と濃茶の違い】
比較項目 | 薄茶 | 濃茶 |
---|---|---|
味 | すっきり・爽やか | 濃厚・旨味が強い |
見た目 | 明るめ、泡が立つ | 濃い緑、泡立たない |
口当たり | サラサラ | とろ〜り |
道具の使い方 | 茶せんでシャカシャカ泡立てる | 茶せんでゆっくり練る |
飲み方 | 一人一碗 | 本来は一碗を回し飲む(茶道) |
薄茶の特徴
項目 | 内容 |
---|---|
濃さ | 軽め。抹茶の量は少なめ。 |
抹茶の量 | 約2g(小さじ1) |
お湯の量 | 約70〜100ml(70〜80℃がベスト) |
味わい | すっきり。ほろ苦くて香ばしい |
飲み方 | 茶せんで泡立てて飲む |
使用する抹茶 | 薄茶用、または両用。濃茶用でもOK |
作り方
◆必要なもの
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抹茶粉(純粋なもの)小さじ1(約2g)
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お湯(70~80℃)約70〜100ml
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茶こし(できれば)
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茶せん(なければスプーンでもOK)
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抹茶茶碗 or 普通のカップ
◆手順
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抹茶を茶こしでふるう
ダマにならないようにするため、必ずふるってください。 -
お湯を少し注いで溶く(20mlくらい)
少量ずつ入れて、抹茶を練るようにしっかり溶かします。 -
残りのお湯を注ぐ(50〜80ml)
自分の好みに合わせて調整してください。多めにすると薄めになります。 -
茶せんで泡立てる
「M字」を描くように前後に素早く動かすと、細かい泡が立って口当たりがよくなります。
※茶せんがなければスプーンで混ぜるだけでもOKです。
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-
「薄茶」という名前だけど、味が薄いわけじゃない。
→ “濃茶”と比べて軽い、という意味。 -
良質な抹茶ほど、薄茶にしても甘み・旨味がちゃんと感じられる。
濃茶の特徴
項目 | 内容 |
---|---|
濃さ | とても濃厚。ペーストのようなとろみ |
抹茶の量 | 約4〜6g(小さじ2〜3) |
お湯の量 | 約30〜40ml(少なめ) |
味わい | まろやかで、旨味が強く、苦味は控えめ |
飲み方 | 練るように点てて、泡立てない |
使用する抹茶 | 濃茶用の上質な抹茶(等級高め) |
作り方
◆材料
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純粋な抹茶粉:小さじ2~3(約4〜6g)
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お湯:30〜40ml(70〜80℃)
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茶こし(ダマ防止)
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茶せん(必須!)
◆作り方
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抹茶を茶こしでふるう
ダマになりやすいので、必ずふるって滑らかに。 -
少しずつお湯を加える
一度に注がず、少しずつ加えて練るようにして、なめらかなペースト状に。 -
茶せんで練る(泡立てない)
薄茶とは違い、泡は立てずに、しっかりととろみがつくように練り混ぜます。
【薄茶用でも濃茶として飲めるのか?】
結論:飲めるけど、味の違いはけっこう出る、という感じです。
◆理由:
-
濃茶用の抹茶は等級が高く、旨味・まろやかさが強い
→ しっかり濃くしても、渋みや苦味が出にくい。 -
薄茶用は比較的グレードが控えめ
→ 濃くすると、えぐみ・渋み・苦味が目立ちやすくなることも。
ただし、高品質な薄茶用であれば、濃茶っぽく点てても意外とおいしく飲めることもあります。
なので、お手持ちの抹茶がどんな等級かによって変わるんだよね。
薄茶用でも濃茶として飲むにはどうしたらいい?
もし「薄茶用」と書いてあっても、少しずつ濃くして試してみるのがおすすめ!
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最初は小さじ1.5くらい(約3g)+お湯30mlでやってみて、
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苦味や渋みが強すぎなければ、徐々に本格的な濃茶スタイルに。
【パッケージでの濃茶・薄茶の見分け方】
市販の抹茶パッケージで、以下のような記載があればヒントになります
表記例 | 意味 |
---|---|
「濃茶用」 | 濃茶でもおいしく飲めるグレード。旨味重視。高価なことが多い。 |
「薄茶用」 | 普段使いやラテ向き。比較的お手頃。香りや苦味も楽しむタイプ。 |
「濃茶・薄茶両用」 | 両方に使える万能タイプ。中〜上級グレード。 |
グレード名 | お茶屋さん独自のランク。高価なものほど濃茶向きの可能性大。 |
「宇治抹茶○○」「石臼挽き」など | 良質の可能性はあるけど、用途は書いてないと判断しにくい。 |
【濃茶用を薄茶として飲むのは全然OK!むしろ贅沢!】
むしろ「とびきりおいしい薄茶になる」というメリットがあります!
◆理由:
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濃茶用は上質なので、旨味が強く、苦味や渋みが少ない
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薄茶にすると、香り・風味が広がりやすい
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ふわっと泡立てると、まろやかでクリーミーな口当たりに